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第123回 災害関連死ゼロ

第123回 災害関連死ゼロの社会をつくる

20181019日(金)午後7時から「災害関連死を考えよう」「地域で日頃から何をやったらよいか」に関心ある経営者、ビジネスパーソン、大学職員、写真家、市民メディアプロデューサーなど10名が集い、対話しました。(感謝!)

⇒今回のご案内

◎第123回:「災害関連死ゼロの社会をつくる~取り組むべきは日頃からの連携」

☆ゲストスピーチ
三平 洵(みひら・じゅん)さん<一般社団法人地域防災支援協会 代表理事> 

人結びの場 【自己紹介と災害に関心を寄せたきっかけ】
 現在36歳。慶應義塾大学院政策・メディア研究科修士修了し、15年前に災害対策本部委員向け防災教育システムの開発に携わり、難しさを感じました。一般の人が何と向き合っていくのか、学ぶ機会が大切で、しかも、はやっていることが必要と思い、当時はやっていた脳トレをヒントにゲームをつくろうと思い立ちました。

 株式会社イオタというベンチャー企業におり、ニンテンドーDS「地震DS72時間」を制作。しかし、全く売れず在庫となりました。

 東日本大震災のときには、物資仕分けのボランティアをしました。防災をどう進める、 東京防災学習センターの講師を務め、福島大学の客員研究員としても教訓教育「さすてあなぶる」の普及に努めました。
  2014年に、一般社団法人地域防災支援協会を設立し、活動しています。

【災害関連死の対策に着目した理由】
 災害関連死の対策として「防災衛生」の視点や活動が注目され、今年10月15日に「災害関連死ゼロフォーラム・第1回全国シンポジウム」が開かれました。アレルギー対策のEXPO開催と併設でした。

 避難生活期段階の問題と生活に着目して、実際の避難所でどのようなことが起きたのか、被災地からの声・教訓とは、①準備していないことはできない、②高齢者など配慮が必要な人」がより苦労する、③直後だけではなく、生活する中での苦労が多い、④誰が引っ張っていくのか?中心人物の存在が重要、⑤一番大切なことは「いのちを守ること」。

 災害関連死の原因とは何か?肉体的・精神的疲労が主な原因で災害関連死の33%となっています。
 ・「冷たい床の上に薄いも毛布1枚を敷く
 ・避難所の出入り口付近にいたため、足元のホコリにより不衛生な環境だった
 ・寒いため布団の中にいることが多くなった。身体も動かさなくなり、食事も水も取なくなってきた
 ・配給はされたが、普段から柔らかいものを飲食していたため、飲食できるものが少なかった
 ・断水でトイレを心配し、水分を控えた
 ・環境が変わり、心身ともに著しいストレス 等
    
 「助かった命、助けられた命」のために、災害関連死ゼロフォーラムの活動は、①会議、②シンポジウム、③人材育成、④普及に取り組んでいます。

【まず誰もができる防災衛生から考えよう】
 過去の災害時の避難所の状況から、感染症対策、誤嚥性肺炎防止、脱水対策などに努め、一人ひとりの避難者が自ら防災衛生に取り組むことで防げます。
 そのために、マスク、歯ブラシ、 経口補水液のツールを用意しておくことが有用です。
 避難生活に直面しそうな大切な人を思い浮かべてみてください。
 災害時の避難生活の備えを考えれば考えるほど、個と個の連携、「縁」が大切です。 


◇人むすびカフェ  ファシリテーター 角田 知行さん人結びの場 
今日のお題は、「避難生活を想像すると何が心配ですか?防災関連死をなくすためにあなたが出来ることは何ですか?」

  様々な意見が飛び交いました。

  終了後のご感想を一部、紹介します。


・災害は忘れやすく、常日頃感じ、考える必要を再確認した!
・情報の使い方、最終的には先ず、自分の命を守る。
・健康、明るい人でも、関連死=自殺することがある。弱者にしか目がいかない環境がある。
・防災を考えると、今の考え方をどう変えていくのかが求められる。PBL教育と同じ。
・災害関連死をなくすには、語らい、会話が大事。人と人の日常の結びつきが必要。 等

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